タイのビザラン規制
タイのビザラン規制法
タイと日本との間には、日本人がタイにビザなしで30日間観光で滞在できるという取り決めがあります。
一方、ビザランによりタイに長期滞在し、不法就労などを繰り返す外国人対策としてタイでは2014年に「ビザラン規制法」が制定されました。
ビザランとは
ビザの滞在期限が近づくと、一旦近隣諸国に出国し、再入国することを指します。この場合、ビザなしであれば、30日間(タイ国内で30日延長)、観光ビザで60日(タイ国内で30日延長)となる例が最も多いようです。
ビザラン規制法によるタイ入国時の指導
入国審査の際に、入国審査官は前回までの滞在履歴、通算滞在期間などを調べます。
その際に、前回の出国が数日前であれば、前回の滞在期間にも注目するでしょう。履歴でビザランと入国審査官が判断すると、入国審査官には3つの選択肢が出てくるはずです。
1 そのまま見過ごして入国を許可する
2 「次の入国には正規のビザを取得してください」と指導する。
3 入国拒否
2の指導が多いのですが、3の入国拒否という例も増えているようなので注意が必要です。
正規のビザとは
タイのビザは国外のタイ大使館、領事館で申請します。
ビザ取得代行業者もありますが、本人の出頭が必要な場合もあります。
ビザの種類には以下のものがあります。
- 就労ビザ(B)
- 教育ビザ(ED)
- 学術調査研究ビザ(RS)
- その他(O)
- 退職者長期滞在ビザ(O-A)
それぞれ申請に必要な手続き、書類は異なります。
タイに長期滞在するには
タイの会社で働いてBビザを取得する以外でタイに長期滞在しようとすると、教育ビザか観光ビザになります。
教育ビザとはタイの学校で勉強するためのビザですが、最近はタイの語学学校に籍だけ置いて教育ビザを取得するケースが増えており、取り締まりが強化されているようです。
退職者長期滞在ビザは年金生活の退職者を対象に設定されたカテゴリーです。
一定の年金収入があること、一定期間タイの銀行に預金することなどの条件と詳細な審査があるようです。
それ以外は観光ビザとなります。
60日または90日の期限となり、タイ国内で30日の延長ができるようです。
タイランドエリートビザ
タイランドエリートビザは国家プログラム【タイランドエリート】のメンバーだけのためにタイの法律で制定された特別のビザです。
タイランドエリートビザの特徴
- 5年間のビザです。(メンバー期間により最長20年)
- マルチプルエントリーで、何度でも入出国が可能です。
- リエントリーパーミットは不要です。
- 毎回入国の度に1年の滞在
- 申請が簡単(出頭も不要)
- 受け取りの空港で
タイランドエリートはタイの国家プログラムです。選ばれたメンバーがタイに長期滞在や頻繁な入出国が可能になるための有料のメンバーシップです。
ビザ以外にも、入出国時の国際空港での特別VIP待遇など各種の特典が用意されております。
最近では、世界的に居住権の販売を行う国が増える中、タイランドエリートは比較的に低料金で長期居住が可能になる居住プログラムとして世界から注目を浴びています。