タイ移住のビザ
タイ移住を始めようと希望なさる方が増えています。
バンコクには家具付きで借りられるコンドミニアムも多く、賃貸契約は1年間(例外もあります)
賃料も安く、日本での賃貸より初期費用もはるかに安いのも特徴。
でも、その前に必要なもの、それはビザです。
観光ビザでのタイ移住
タイで就職するわけでもなく、学校に通うわけでもない場合は、申請するビザは観光ビザとなります。
観光ビザは60日の期限で、タイに渡航後、1回に限り30日の延長ができるので、最長90日の滞在が可能です。
(ビザ期限はビザ発給日からとなります。実際の入国日ではないので注意が必要です。)
では、観光ビザで90日タイに滞在後に日本に帰国し、再度タイ国大使館で観光ビザの申請をしてタイに長期滞在することはできるのでしょうか?
実は観光ビザでのタイ滞在は年間180日までとされているようです。
つまり観光ビザで2回タイに滞在し、タイに滞在日数が180日に近ずくと、次の申請は却下されるようなのです。
ビザラン
タイに長く住んでいる日本人の間では、ビザランで長期滞在を実現してきた人がいることは事実です。
ビザランとは
例えば、ビザなしでタイに入国すると、30日間の滞在許可が出ます。
その期限が近づいてきたら、ラオスやカンボジア、マレーシアなど隣の国に出国し、再度タイにビザなしで入国すると、また30日の滞在許可が与えられます。
あるいは、隣国のタイ国大使館に出向き、ビザ申請をして、タイに入国するケースもあります。
こうした行為をビザラン(visa-run)は呼ばれ、以前はこの方法でタイに滞在する外国人が多数タイに長期滞在していました。
ビザラン規制法
上記のような長期滞在者がタイ国内で不法就労することはタイで社会問題化し、2014年にタイの国会で「ビザラン規制法」が成立し、ビザランを正式に規制する動きが強まってきました。
いまだにビザランを勧める業者もタイ国内にはいますが、ビザランの回数が多い外国人は入国審査で入国拒否の宣告を受ける例が増えています。
また、日本に戻り、在日タイ国大使館で正規のビザを申請しても、パスポートにビザランの記録があると、厳しい質問責めにあったり、ビザを発給されない場合もあるようです。
学生ビザ
観光ビザより長い滞在が認められるのが、学生ビザです。
90日のビザとなり、手続きには学校からの招聘状他、各種の書類が必要です。
また、滞在だけの目的で学生ビザを取得し、実際には学校に通っていない、などの場合はビザをキャンセルされたり、入局拒否の宣告を受ける場合もあります。
5年間滞在できるビザとは
タイの大使館では取り扱いがなく、5年間のタイ居住が可能になるビザがあります。それは、2003年にタイの法律で外国人の富裕層、投資家、ビジネスマンをタイに誘致し、特別なタイを提供する目的で作られた「タイランドエリート」のメンバーに発給されるビザです。
タイランドエリートとは
タイ国政府観光庁の直営の国営企業(資本金10億バーツ)のThailand Privilege Card Co., Ltd.が運営する国家プログラムです。
タイランドエリートが提供するものとは
タイを頻繁に訪問する外国人、タイに長期滞在を希望する外国人を対象としたタイランドエリートのメンバーには各種の特典が用意されています。
- 入出国時の国際空港特別待遇
- 5年マルチプルビザ
- 入出国時のリムジン送迎
- 銀行口座(バンコク銀行・カシコン銀行)の解説アシスト
- その他の各種のサービス
5年マルチプルビザ
タイランドエリートメンバーは、タイ国大使館で申請し発給されるビザとは大きく異なる特別なビザを受給できます。
5年間の長期のビザ
通常の60日や90日のビザとは異なり、タイランドエリートビザは5年という長期のビザです。
マルチプルエントリー
最近のタイのビザはシングルビザがほとんどです。
タイランドエリートビザはマルチプルビザで、5年間のうち、何度でも自由に入出国が可能です。
申請が簡単
通常タイのビザはタイ国大使館で申請します。
しかし、タイランドエリートメンバーは、メンバーコンタクトセンターに電話かメールでビザ希望と伝えるだけで、5営業日後にはタイの空港で入国時にビザを受け取ることができます。
最長20年の居住権
タイランドエリートのビザは5年マルチプルビザです。
タイランドエリートには7種類のメンバーシップがあり、5年、10年、20年のものがあります。
5年マルチプルビザは、会員権の有効期限に合わせて再発給されますので、20年のメンバーはタイに20年の居住ができることになります。
タイランドエリートのうれしい特典
前述のようにタイランドエリートメンバーには各種の特典がご用意されています。
- 入出国時の国際空港特別待遇
- 5年マルチプルビザ
- 入出国時のリムジン送迎
- 銀行口座(バンコク銀行・カシコン銀行)の解説アシスト
- その他の各種のサービス